せめてこの世界の美しさを


翌日5日は京都・丸太町。ランチで入った食堂では、「群馬・伊勢崎41.8℃「14か所で40℃超え」のTVニュース。画面には、真っ赤に染まった日本列島。

MCの男が「いつまで続くんでしょう?」。気象予報士は「さあ」と笑ってごまかす。昼間は日陰に入れとか、冷たいものを握れとか、うわっつらの暑さ対策で尺を取っている。

テレビ番組は、いつもこの調子だ。軽薄なノリでごまかし、原因も対策も未来のことも考えない。無思考の典型。コロナ騒動中もそうだったし、あの戦争中もこの調子だったのだろう。


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原因も対策も突き詰めて考えない こういう大人にはなってほしくない


年々、気温は上昇して、制御しきれなくなりつつある。いや、すでに制御しうる臨界点を超えている。

こうして人類は滅びるんだよ。
 
原因は明らかであるにもかかわらず、 誰も本気で取り組もうとしない(自分も含む)。
 
周囲におもねって、善良なふりをして、波風立つことは見ざる聞かざる言わざるを決め込んで。 
 
700万年にわたる連綿たる種の努力が、もうすぐ水泡に帰する。
 
こうして世界は滅んでゆくんだよ。

 
近頃ずっと、この世界を末期の眼で見てしまっている。滅びるのは、自分が先か、世界が先か。
 
さすがに自分が先だとしても、世界の終わりもそう遠い未来ではないような。
 
予感のような、妄想のような、晴れない憂いを抱えて続けている自分がいる。



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せめてこの世界の美しさがわかる自分のままでいよう



2025年8月5日